奇術師❀桜新一の手紙

このブログではマジックに関すること、興味あることをマジシャンの視点から書いていきます。

サーストンの3原則

サーストンの3原則はマジシャンなら1度は聞いたことのある原則だと思う。マジックをする上で気をつけなければならないことを3つの言葉にまとめたものだ。この原則は今から半世紀以上前に生きていたマジシャンのハワード・サーストンの名を関した言葉であるが、サーストン自身がまとめたという記述はどこにも残っていない。

以下がサーストンの3原則である。

1. マジックを演じる前に現象を説明してはならない。

2. 同じマジックを2度は見せてはならない。

3. 種明かしをしてはいけない。

 

それぞれの理由について

1. マジックを演じる前に現象を説明してはならない。これは今から何が起こるかわかってしまうと意外性がなくなり演技が面白くなくなってしまうからである。

2. 同じマジックを2度は見せてはならない。これは1度現象を見ており、観客がタネ探しをする可能性が高くなる。そのため同じマジックを2度見せてはならない。

3. 種明かしをしてはいけない。これはマジックにおいてもっとも犯してはならないタブーである。観客の興味が一瞬にして消え失せてしまう。映画のオチを見る前からわかっているようなものである。 

 

実際に演じていけばこの原則はあたりまえのことなので誰もが忘れてしまうだろう。