エンターテイメントと狂気
今年に入ってから色々なマジシャンの演技を見ることが多くなった。
そして自分の演技にかけているものが少しずつ見えてきている気がする。
それを取り入れられるかは別問題であるのだが・・・
今日は久しぶりにいい演技を見たので、
興奮が冷めやらぬ内にまとめておくことにする。
以前ブログに書いたが
マジシャンにはキャラある。そしてそのキャラは長く演じている内に培われるものである。ただし、そこにはベースというものがある。
正統派のマジックを数十年続けて来たのに、いきなりコメディマジシャンにはなれない。なれなくはないが、どうしてもベースとしての正統派の演技が出てしまう。
もちろんそれを活かした上でなら別のキャラを演じることはできる。
さてと本題に入ろう。
上手いマジシャンと言うのは、その演技・演出がエンターテイメントである。
言い換えるとそれがマジックという枠に収まっていない、自分のオリジナリティを出している。
そしてもう一つ大事なことに改めて気づいた。
その演技・演出は狂気である、つまりクレイジーだと言うことである。
マジックの基礎を学び、トークに笑いの要素を入れ、音楽や照明を工夫する。
このあたりまでは真面目に勉強していればできると思う。
その先、演技の振れ幅、インパクト的なもの、今までのベースとなる枠を飛び越える演技と発想。思いっきりはっちゃけるということなのか。文章にすると難しい。
今後の方針としてはこんな感じだろうか。
真面目に少しづつマジックをしてきて普通な感じのキャラ、とりあえず正統派?
古典の要素
そこに少し笑いの要素を加える。
音楽をつけて綺麗に見えるマジック華やかに見えるもを加える。←いまここ
今の自分をぶち壊した演技を加える。踊りやモノマネ、変な動き。珍しさ。
1ネタぐらい時流に乗ったものもプラスして、新鮮さを出す。
まだまだ先は長いな。。
オーディオブックとマジック
最近暇な時間に本を読もうかと思ったのだが、目が疲れてしまうし本を開いたり閉じたりするのがめんどくさいということに気がついた。
そこでオーディオブックを活用しようと思ったが、これはこれでお金がかかる。
しかし、最近の作品ではなく古典のオーディオブックであればyoutubeに朗読という形でアップロードされていることに気づいてしまった。
今回は芥川龍之介が聞きたかったので下に貼ったリンクである。
短編の音読であればすぐに聞けて、印象に残ったものをストックしていき演出の足しにできればいいなと思う今日このごろである。
マジックを演じる時間について
最近も様々なマジシャンの演技を見る機会があったので、思ったことについて書いておくことにする。
今回のテーマはマジックを演じる時間についてである。
一般的にショービジネスはインパクトが大切で3Sが重要だと言われている。
ちなみにこの3Sはsimple(分かり易く、簡潔),short(短い),strong(力強い)である。ではそれぞれについて説明していこう。
まず、Simpleであるどんなに素晴らしいマジックを演じたところで一部の観客しか理解できなければ意味がない。多くの観客にウケるためにはわかりやすいものほどよい。
次にshortである。演技は短いほうがインパクトが強い。人は一瞬の出来事のほうがよく覚えている。
最後がstrongで、これがインパクトが強い演技である。どんなに分かり易く短くまとまった演技でも、これと言って印象に残らなければ意味がない。
この3つがしっかりと揃っていれば、口コミで人に伝わりやすいので宣伝にもなる。
このマジックなんかはその典型だと思う。
もちろんときには長編の作品も楽しいものであるが、長い時間観客をひきつけておくのは難しい。ストーリーがなく淡々と演じられるものは退屈である。逆にストーリーや連続性があれば次が楽しみになるので見たくなるものだ。
演技の構成についてはまた次回考えて書いてみようと思う。